ロボット薬局
(スマート調剤室)smart dispensing system
日本初のロボット薬局(梅田薬局)を開発

自動入庫払出装置

自動薬剤受取機

医療モール共有型医療情報連携基盤
メディカルユアーズは、2019年、大阪梅田にて日本初の「ロボット薬局」の開発に成功しました。
日本仕様の自動入庫払出装置を開発し、医療情報を電子化して連動させることで、まったく新しい調剤ワークフローを開発しました。ロボティクス、ICT、AIを活用した調剤ミスゼロ、待ち時間ゼロの実現に挑戦しております。ヒューマンエラーをなくすことで医療事故を撲滅し、待ち時間を解消して医療アクセスを円滑にすることによって早期治療を促します。
メディカルユアーズは、自動調剤技術のリーディングカンパニーです。共に医療を変革し、薬局の新たな価値創造に挑戦するスタッフや協力企業の方々を募集しております。
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第30回 日本医療薬学会
ロボット薬局の開発(調剤ミスゼロ、待ち時間ゼロへの挑戦)
株式会社メディカルユアーズ 代表取締役 渡部正之
次世代の薬剤師には、国民がその存在意義を実感し得るだけの対人業務を遂行する能力が不可欠とされる。しかしその能力を発揮するためには、まず延々と繰り返されてきた単純労働から薬剤師自身を解放しなければならない。テクノロジーによってその解放を実現してはじめて、薬剤師の本質的業務は何であるかという思考が呼び起こされ、あらためて薬剤師という職業を再定義することが可能になるだろう。
しかしながら、欧米諸国と中国で既に成功している調剤の自動化が、我が国ではまだ実現していない。それは調剤の大部分を占める錠剤の取り扱いにおいて、日本がPTPシートで計数調剤を行うという世界でも極めて稀な文化を有することで、技術開発がガラパゴス化したことが最大の原因である。調剤の自動化なくして医療事故の撲滅はなく、また超高齢化社会を乗り越えるためには、薬剤師の職能を世界水準以上に拡張する必要があることからも、調剤の自動化は我が国の医療における必須かつ喫緊の課題である。
そこで、世界標準である箱出し用調剤機器を改造して、計数調剤が可能な自動入庫払出装置を開発することで調剤の自動化を実現した。これにより、薬剤師が対物業務から解放され、国民が医療事故から救われることを期待したい。
また、これまで様々な工夫によって薬局での待ち時間を短縮する試みが報告されてきたものの、現代のニーズからすればその効果は十分とは言えない。待ち時間を減らすのではなく、なくすための仕組み作りが必要である。このことは、調剤の機械化と同時に、医療情報のICT化が不可欠であることを意味する。
そこで、自動入庫払出装置と医療情報連携基盤を連動させることで、医療情報のICT化を実現した。正確でタイムラグのない調剤ワークフローの普及によって、忙しい働き世代の医療アクセスを円滑にし、予防医療が推進されることを期待したい。
今後はこれらの技術に加えてAI技術を実装し、医療ミスゼロ、待ち時間ゼロ薬局の実現に向け開発を急ぐ。世界のオンラインストアが我が国の医薬品産業と薬剤師雇用にとって大きな脅威となる局面において、オンラインストアの利便性や安全性に十分に対抗し得る実店舗型ロボット薬局が既に日本に存在するという事実が、布石として極めて重要な意味を持つと考えるからである。